子どもの夜尿症が改善してきた記録(3)
二軒目の病院でお世話になりだしてから1年半ほど。
通い始めは、きっと息子にも緊張感もあり、暖かい季節柄もあって、何度か成功したこともありましたが、所属しているサッカー部の練習が17:30〜20:00までということもあり、どうしても夕方以降の水分を摂る日は 夜尿が続きました。
小児科の先生は同じですが、途中で心理療法士のお姉さん先生が代わりました。
2人目のお姉さん先生は、心理的な指導でなく より行動療法的な指導をしてくれました。
4年生になった頃には、うちの息子の 夜尿の原因は 心理的ではなく身体の機能の問題だと、ほぼ断定できたからです。
長い間、息子のおねしょと向き合っていく中で母としていろんな悩みがありました。
気持ちの問題でおねしょが治らないのか、母親である私が息子にストレスを与えてしまっているのか、おねしょの本を読むと、オムツは癖になるからしてはいけない、毎日パジャマと布団を汚されても 怒ってはいけない、焦ってはいけない、夜トイレに起こしてはいけない、、、、書かれている禁止事項を守っていても 息子の夜尿は一向に改善しませんでした。
そんな中で、心理療法士の先生や小児科医の先生から、息子の夜尿症の原因は心理的というより機能的なものだと言われたのは私にとっては救いの言葉でもありました。
機能が弱いんだから仕方ないと潔く諦めて、近視の人がメガネをかけるように、耳が聞こえにくい人が補聴器を使うように、息子の夜尿に対策しながら向き合おうと考えるようになりました。
ただ、いくら前向きに考えようとは思っても 毎日のこと。毎日毎日、おねしょの始末をして、布団を干して洗濯をして、イライラしたり息子にキツくあたってしまったり、傷付けるようなことを言ってしまったこともありました。
4年生の夏、息子は大きく2つのイベントを控えていました。
1つは、主人の転勤に伴う引越し。もちろん病院も、学校も変わります。
2つ目は、その新しい学校で、転入した翌月にある二泊三日の合宿。
夜尿症の子どもにとって、いちばん怖いのは、学校の友達とのお泊まりです。
しかも、二泊三日。転入したてでもし失敗してしまったら....
引越しの直前まで、この二泊のお泊まりに向けて、行動療法を進め、内服薬もスタートしました。
毎日、体幹を鍛えるトレーニングを1日15分程度行い、膀胱の周りの筋力を鍛えました。
週に一度、接骨院に通い、骨盤の矯正をしてもらいました。
夏ですが、身体を冷やさないようにして、塩分を控えた食事をとりました。
消化器が動いていると上質な睡眠が取れなったり、膀胱が夜寝ている間にも動いてしまうことに繋がるので、夕食はできるだけ軽めにして、朝食をたくさん食べさせるようにしました。