子どもの夜尿症が改善してきた記録(5)
4年生の夏。
引っ越しをして、9月から新しい学校に転入した子どもたち。
翌月の10月には、待ちに待った?恐怖の?二泊三日の合宿があります。
行先は、標高の高い山の麓。
気温の低さからくる体の冷えは、夜尿の大敵です。
合宿に向けて、まず担任の先生と保健の先生に相談しました。
4年生の秋の時点では、一般的に
夜尿の心配があり夜中に一度起こしてトイレに促してほしいと希望のある子は
学年に数人は毎年いるとのこと。
ただし、うちの息子の場合は、その中でも最も重症な程度であることがわかりました。
ベテランの担任の先生からは、
「いままでの経験をフルに活かして、(うちの息子の)メンツを守ってみせます!」
と 心強いお言葉をいただきました。
私から先生にお願いしたことは、以前、夏休みの予行演習でも 宿泊先の大人にお願いしたことと ほぼ同じ。
夕方以降の水分制限
・夕食では お茶やお水をコップに半分以上飲ませないでください。夕食に汁物を出さないでください。(配膳されても本人は食べませんが、ご理解ください。)
内服薬
・寝る前に、薬を飲ませてください。
排尿
・夜中(12:30頃)に一度、できれば明け方みんなが起きる前にもう一度、起こしてトイレへ行くよう促してください。
そして、先生からいただいたアドバイスは、
布団を敷く位置(失敗した時に他の子に気づかれないよう処理するため)
・布団を敷く位置を決めるのは、生活班の班長の仕事にします。息子さんを班長に任命します。部屋の入り口から1番近いところに自身の布団を敷くようにさせてください。
着替えの準備
・多めに着替えを持たせること。また、夜中にバッグのファスナー音が響かないよう、ファスナーを半分開けておき 1番取り出しやすい位置に着替えを入れた巾着を置いておくこと。
防水パジャマ
・万一失敗しても見た目で分からないようち、防水パンツ、防水パジャマを着せること。
冷え対策
・腹巻き、ヒートテックなどを活用すること。
そして、もちろん1番大切なのは、本人のがんばりです。
夏休みの予行演習でも目標にした、
本人の頑張る三カ条。
1.夕方5時以降は夕食時を含めて水分をコップ一杯(200ml)以内に抑えること。汁物は出されても食べないこと。
2.寝る前の薬の内服を忘れないこと。
3.寝る前30分と、直前の2回トイレに行くこと。
いよいよ、合宿本番の朝。
これらを守って、先生のおっしゃることをよく聞いて、寝る前の準備は気を抜かず、
あとは めいっぱい楽しんでおいで。
と、送り出しました。
二泊三日の後、不安を胸に迎えに行ったところ、
バスから降りてきた息子は、こちらを向いて誇らしげにピースサインをしました!
担任の先生も、笑顔で頷いてくださいました。
合宿本番では、無事におねしょをせずに帰って来ることができました。
まだ完全に夜尿を克服できたわけではありませんが、
全く先が見えず光が差さなかった息子のおねしょに、
たくさんの先生が関わってくださり、息子本人の努力もあって、
息子のおねしょは どのように対策すれば成功しやすいのか、
少しずつ その方法が分かってきたことは 我が家にとっては 大きな救いでした。
息子は現在5年生の夏。まだ完全におねしょを卒業していません。
これから宿泊行事もひかえています。
ただ、きちんと対策さえすればほぼ大丈夫だろうというところまで進んでこられたのは大きな一歩です。
夜尿にも、個性があり、タイプ別、重度別に対策の仕方も違います。
それぞれの子どもに合った対策をとるためには、まずその子の夜尿の特性を知ることが大切です。