子どもの夜尿症が改善してき記録(2)

二軒めの小児科は、小児科医によるアレルギー治療と漢方薬の処方、小児心理療法士の先生による 夜尿症の行動治療法を行なっているクリニックで、こちらは3年生から1年半ほど2週間に一度通いました。

まず、心理療法士のお姉さん先生が最近の夜尿症について日記を見ながらカウンセリングをしてくれます。

心理療法士といっても、心理的な問題のおねしょという意味ではありません。息子の場合は、完全に機能的な問題での夜尿症ですが、お姉さん先生が行動療法(トレーニング)をサポートしてくれました。

トレーニングの内容としては、まず、昼間のトイレを我慢する時間を少しずつ延ばしていくというもの。

もう限界!と思ってから、10〜20秒でも、始めはなかなか我慢が出来ませんでしたが、数日続けただけで2〜3分は我慢できるようになりました。

目標は、10分以上として、我慢するトレーニング(膀胱の伸びをよくする)をしました。

次に、トイレの途中で おしっこを切るトレーニング(尿道の出口を締める筋肉を強くする)。これはなかなか難しいようでしたが、 一度のトイレで3回ギュッと締めて、おしっこを切ることを目標にしました。

他に、トレーニングではないのですが母である私が毎晩辛かったのがアラーム療法。

寝る時に、おねしょが出るとアラームが鳴る紙パッドを装着します。

アラームの音量は調節できるのですが、本人の目がさめる程度に設定する必要があります。

このアラームの目的は、記録の為と、おねしょの不快感を子どもに覚えさせる為です。

本人は寝ぼけているので、夜の何時頃に、寝ている間何回くらいおねしょをしてアラームが鳴ったのか私が記録をとって現状を把握していきます。

おねしょが常習化してしまっている子に、おねしょをした時の不快感を植え付けることも大切です。おねしょをしたって気持ち悪くない、不快感がないので本人が困っておらず、いつまでも治らないのだそうです。

おねしょをする→アラームが鳴る→うるさい→不快感

となり、次第に アラームが鳴らなくても尿意を感じたら目が覚めるようになるのが目標です。

心理療法士の先生から小児科の先生へ申し送りをしてくれたあと、息子は小児科医の先生にアレルギー鼻炎やアトピーの様子を診察してもらい、それから、夜尿症の最近の調子はどうか、日記を見ながら夜尿症の話をしていきました。

 

この小児科では、前の小児科で内服薬の効果があまり出なかったことを踏まえ、ホルモン剤の内服薬はひとまずやめてみて、行動療法で行けるところまで進めようということになりました。

 

総合的なサポートが功を奏したのか、こちらに通い始めた翌週には何度かおねしょをしない日がありました。