子どもの夜尿症が改善してきた記録 (1)

小学5年生の息子のおねしょに長年悩んでいます。

2年生の娘は、3歳前に昼間のトイレトレーニング完了とほぼ同時に 夜のおねしょも卒業したのに、お兄ちゃんは ほとんど毎日失敗してしまっていました。

いちど卒業した おねしょが何かのきっかけで 再発してしまう場合は精神的な原因も考えられるけれど、うちのお兄ちゃんの場合は 完全に機能的な問題のようです。

遺伝的な要素をたどると、私や主人は特に問題ないのですが、父方祖父も 母方祖父も中学入学する頃まで おねしょしていたとのこと。

息子は、アレルギー性鼻炎アトピー性皮膚炎もあり、これもおねしょと関連があるかもしれません。

 

息子が2年生の春から、本格的に小児科で 夜尿症の治療を始めました。

 

1軒目の小児科では、小児科医の先生が担当してくださり、毎日の夜尿量を日記につけることと、学校から帰ってトイレに行きたい時に できるだけ我慢する(まずは数秒から、次第に延ばしていく)行動療法と呼ばれるトレーニングを始めました。

 

朝起きてオムツを計ると、夜尿量は 一晩で150ml前後、帰宅後ぎりぎりまで我慢してトイレで計る尿量(以下、我慢量)は 70ml前後でした。

夜尿は、この時点で 一晩に2回以上は出ており、我慢量の理想は200ml前後なので まったく届いていない状態。

 

おねしょをしないための、理想の膀胱とは、大きく、伸びがよく、締りが良い。この3要素が必要なようです。

膀胱は風船のような形態をしていて、そこに尿を溜めていきます。

日記を付けて分析した結果、うちの息子の場合は、この3つに加えて、寝ている間に必要な 脳内ホルモンも足りていないようでした。

 

この小児科では、内服薬での治療が始まりました。

普通は、睡眠下にあると脳の司令で抗利尿ホルモン(尿を作らなくするホルモン)が分泌されて、寝ているあいだは膀胱に尿が溜まらないという仕組みがあるそうです。内服薬とは、このホルモンを補填するお薬です。

寝る前に、処方された通り内服薬(錠剤)を水で飲みましたが、通院から1年経っても効果がなく 毎日のようにおねしょをしてしまっていたため、先生に話をしてクリニックを変えてみることになりました。